11/10 授乳について思うこと
最近、よく長男の産後のことを思い出します。
産後1、2ヶ月は辛くて辛くて。今思うとなんてもったいない過ごし方をしていたんだろうと思います。無意味に頑張りすぎていたなーと、今なら思います。
何が辛かったって、寝不足と授乳。
寝不足は今回はさらに辛くなりそうですが、授乳はどうだろうなー。前回はやらなかった搾乳が増えるだろうからその辺の違いはありそうだけど。
でも、前回ほどの母乳コンプレックスには陥らずにいけるのではないかと思っています。
私の今のスタンスは「母乳、出るならあげればいいし、ミルクでも別にいいんじゃなーい」です。
母乳が出ない!!
産後の母乳については、産んだら出るんだろうなー、出なければミルクでもいっかー、くらいに考えていました。
ですが、妊娠中の腰痛でかかっていた鍼灸師の先生に「母乳をあげるのが大切だ!!」と力説されていたこと、ネットをみても母乳推進の意見が多く、なんとなく母乳を頑張らなくてはならないのだ、というような意識になっていました。
で、いざ産んでみた。うまく出ない。
授乳室で他のお母さん達はたくさん搾乳出来てるのに、私はほんの少し。
焦る。
助産師さん達は、最初の頃は足りない分は糖水を足していたものの、最後は「体重が増える方が大事だから…」とミルクを足すことを勧めてきていました。
ネットの情報ではミルクを足せば足すほど母乳は出なくなっていく、とにかく吸わせて母乳を出させることが大事!!と。
足さなきゃいけないミルクが増えるほど、母乳が更に出なくなるのではと焦る私。
退院してからも、おっぱいをあげては少量のミルクをあげ(足しすぎないように)、頻回授乳を心がけていました。特に夜中の授乳は母乳を生産させるからと頑張っていました。
出ないおっぱいをくわえてお腹が空いたと泣く息子、吸わないと出ないんだってば!と無理矢理口におっぱいを押し込む私。
見かねた実母に「ミルク足したら」と言われて「足すと母乳出なくなるんだってば!」と苛立つ私。(ちなみに産後の母親へのミルク足したら、という台詞は禁句だと思います…言いたくなる気持ちはよくわかるけど)
もう、穏やかな授乳の母子の風景などなく…
少量足すミルクのために哺乳瓶の洗浄とかもしなければならず…
直母だと飲んでいる量もわからず…
苦痛で不安でしかたない授乳でした。
凄い神経質に育児ノートもつけていました。飲んだ時間、ミルクの量、おしっこうんちの時間や量などなど。
小児科のおばあちゃん先生の台詞に大打撃
2ヶ月の頃、近所の小児科で予防接種。おばあちゃん先生だったのですが、母乳について聞かれ、「混合です」と答えると
「もうミルク足してるの!?」
「たくさん吸わせることで母乳出るから、頑張って」
「母乳飲ませるのはね、大事なことだから」
と。
もうも何も、産まれたときから足りてなくてミルク足してますよ。
楽をしたくてミルク足してるんじゃないよ。
頑張れって言ったって、もう頑張ってるよ。
悔しさと怒りで、手紙でも書いて渡してやろうかと当時は本気で考えていました(笑)
桶谷の出張母乳マッサージにも来てもらいましたし、母乳が出やすくなるお茶とかも飲んでました。
乳頭混乱が起きて母乳飲まなくなっちゃったらどうしよう、とか思ってしまい、哺乳瓶を使うのも不安になり、いつになったらミルク足さなくて済むようになるんだろう、でも体重増えてくれなきゃ困るし…などなど。
実際に体重の増えも悪くて、いっそこの辛さから解放されるために完ミにしてもいいかも…とも思い始めていました。
区の保健師さんの言葉に救われる
2ヶ月~3ヶ月の頃、区のチケットを使って区の保健師さんに来てもらい母乳マッサージや体重測定をしてもらっていました。
体重の増えがよくないのをみた保健師さん。
「ミルクもっと足してみようか!」
「赤ちゃんにとっては体重が増えるのが大事。今まで混合でこれてるんだから極端に母乳が減ることもないだろうし、混合だっていいじゃない」
「体重増えたら、またミルク減らしていけばいいのよ~」
「そのうち離乳食も始まるし、そしたらミルクを離乳食に置き換えていけばいい。完母にしたければ、そこから完母になることもあるし」
私はその頃、体重が増えていないことに不安を感じていて、でもミルクは足しちゃダメだと桶谷の人にも言われていて、鍼灸師さんや小児科のおばあちゃんの言葉も引っ掛かっていて、辛くなっていました。
思えば、自分でもミルクを足した方がいいんじゃないか、子どもの体重が増えることが大事なんじゃないかと思っていたけれど、どうしても「ミルクを足してはならない」という気持ちに囚われていて。
誰かに「ミルク増やしたっていいんだよ」とお墨付きをもらいたかったんじゃないかな、と思います。
ミルクを足した結果
そこから吹っ切れて、とにかくこの子が成長することだけ考えよう!ミルクでもいいじゃないか!母乳が出なくなったらその時だ!と思うようになりました。
ミルクを増やした結果、体重も順調に増えるようになり、そしたらなんと母乳も増えてきました。
結局「ミルクを足してはならない」「母乳をあげなければならない」ストレスで、私は母乳が出なくなっていたみたいです。
順調に成長し、離乳食も始まり、保健師さんの言っていた通り、離乳食とミルクが置き換わって、8ヶ月頃には息子が口にするものは離乳食と母乳だけになりました。
で、結局のところ、2歳過ぎまで母乳飲んでました(^_^;)
保育園に通い始め、今まで添い乳で寝ていた息子がうまくお昼寝できない、ということで泣く泣く断乳に踏み切りました。最後寂しかったなぁーーー
周囲やネットの意見は勝手なもの
まわりの意見は勝手なものです。
産後すぐは母乳万歳母乳信仰な感じですが、1歳を過ぎると掌を返して「まだ断乳しないの?」「親離れできなくなる」「母子密着すぎる」などの批判が始まります。(幸いなことに私の周囲には断乳を強要してくる人はいませんでした)
一方でWHO等ではできるだけ長く母乳はあげた方がよい、という意見もあります。
結局のところ、授乳に限らず育児に(さらに広く言っちゃえば人生に!?)正解などないのだと私は思います。
なのに、自分の意見が正しいのだ!と言わんばかりに意見を押し付けて来る人の多いこと!
なんなんでしょうかね、あの自信は。
私は混合→完母で2歳過ぎまで授乳を続けましたが、逆に早い段階で完全ミルクにした子を見てもなんとも思いません。
それはそれでいいよねと思います。
断乳したっていいし、卒乳まで待ったっていいと思います。
母乳かミルクかなんて、最初のほんの1、2年の話。
将来、「○○さんは仕事ができるわね、さすが母乳育ち!」とか「あの人はミルクで育ってるから××なのよ」とか言われるわけじゃあるまいし。
私、自分が子供産むまで自分が母乳で育ったかミルクで育ったか知らなかったし(ちなみに2ヶ月から完全ミルクでした)。
好みの問題じゃないでしょうかね、と私は思うのです。どっちだっていいじゃない、と。
検索魔になっていた頃、母乳で悩んでいるお母さん、世の中にたくさんいるんだなーということを知りました。
今この時悩んでいる人もたくさんいると思う。
別にミルク足したって、完全ミルクだっていいんだよー!子供が元気に育つならそれでいいじゃん!頑張りたければ頑張っていいけど、辛かったら無理しないでいいんだよ!と言いたい。
そんなわけで。
遅くてもあと1ヶ月ちょっとで始まる双子の新生児生活。
産後すぐは母乳頑張ると思いますが、無理はしないようにしよう!と決めています(^_^;)
辛かったらミルクにします!無理はしません!
ただでさえ大変そうな双子育児。
無駄な気力と体力を使わないように楽しみたいな~~