12/10 切迫早産長期入院をしてよかったこと
結構辛かった切迫早産の長期入院生活。
10月4日~12月6日(出産前日)の64日間。
長男とはなかなか会えないし、早産したらどうしようの恐怖、24時間持続点滴(しかも痛い)、シャワーにも入れない。
最初こそ前向きだったものの、どんどん点滴があがるにつれて「これはヤバいのかも」と凹んでいく気持ち。
落ちていく体力。
そんな入院生活でしたが、よかったなと思うこともありました。
当たり前の日常が幸せなことに気がついた
両腕が自由に使えること。
好きなときに自分の足で歩けること。
食べたいものが食べられること。
子どもに会えること。
外の空気が吸えること。
太陽の光を浴びられること。
普通の生活をしたいたら当たり前すぎてなんてことのないことが、実はとっても幸せなことなんだと実感しました。
これは、私の人生では、多分、大きく価値観が変わる出来事だったと思います。
幸せの感度が高くなったというか(笑)
自分の人生、いつもの生活を大事にしよう、という気持ちが強くなりました。
家族の絆が強まった(気がする)
どうしても家事育児は母親にウエイトが集まりがちです。それが悪いことだとは言いません。
ただ、今回の入院で夫は家事育児を全面的にやらざるをえない状況になりました。
そしてやってくれた。
保育園のこと、育児のこと、子どもが病気になったらどうするか、どこの病院がいいか、こんなときはどうしたらいいか、そういうことを、私の話を聞くだけじゃなく、体験として経験してくれた。
これは大きかったなと思います(大変だっただろうと思います)。
母親にウエイトが集まってもまあいいのですが、やはり育児は母親、父親、二人とも関わっていくものだと私は思っているので、ここまで密に育児を実感してもらえたのは、強制的な入院があったからこそだと思います。
実感があるからこそ、今後、私の話を聞いたときに色々と理解してくれるだろうなと思っています。
そして、全部こなしてくれた夫の頼りがいのある姿に、とても安心しました。ありがとう。
妊娠・出産はとても奇跡的なことだと実感した
前回の順調な妊娠、出産に対して、かなりヘビーな妊婦生活だった今回の双胎妊娠。
前回の妊娠だけでは、普通に産めるのが当たり前~な気分のままだったと思います。
誰かに言われた「3000gは欲しいわね、その方が安心よ!」の意見も普通のことだと思っていた、無知な私。
昔の価値観のままでは、何も感じずに、他の人に同じようにコメントしていたかもしれません。
どれくらいの週数で、どれくらいの体重で、どんなリスクがあるのか。
そういったことを、一度出産しておきながら、まったく知らなかった私。
世の中にはそれで悩んでいる人がたくさんいることに、今回身をもって初めて気がつきました。
以前の私だったら、心ない発言をしていたかもしれません。無知とは怖いものです。
そして、それを乗り越えたからこそ、産まれてきた双子、新しくできた五人家族がより大切なものだと実感できたと思っています。
切迫早産になる、長期入院になる、その事自体はマイナスな出来事かもしれません。
でも、そこから何が得られたかを考えるのも良いことだなと思いました。
きっと今後の壮絶な双子育児生活。
投げ出したくなることもあるかもしれませんが、この長期入院の経験が私を支えてくれると思っています。